今回のテーマは平成24年度 問題21です。

この問題において、注意事項の3に以下のような記載があります。

基本三角点等の表示は、申請地に最も近い2点について、図面上にその位置及び名称を明示し、用紙の適宜の場所に、その2点の名称及び座標値を記載すること。

えっ、なにこれ?
「最も近い2点」ってどうやって決めるの?

と思いますよね。

正直、この出題に大きな意味はないと思います。
ただ単に時間をかけさせようとしただけでしょう。
ただでさえ本問はマイナス座標で桁数が多いのに、さらに追い打ちをかけるようにこういう設定を入れるのは、いかがなものかと思います。

出題者の心理として、「簡単に解かれたら面白くない」と思うのは理解できますが、これをできるかどうか試すことが、良い調査士になる人を選別することに繋がるのでしょうか?
私は甚だ疑問に思います。
作問者にはもっと意味のある出題をしてもらいたいものです。

さて、それはともかくとして、これをどう対処すればよいかというご質問がよく寄せられるのでお答えしておきます。

座標値から判断すればよい

結論からいうと、座標値で判断します。
申請地のX座標とY座標の幅を求めて、それに近い値のものを探すわけです。

まず、X座標について考えます。
申請地のX座標は、Cが最小で、Fが最大になります。
そこで、ざっくり「-15~-35」の範囲だと分かります(※小数点以下は無視。頭の80は省略)。

次に、Y座標について考えます。
申請地のY座標は、Aが最小で、Dが最大になります。
そこで、「-30~-4」の範囲だと分かります(※小数点以下は無視。頭の25は省略)。

そうしたら、この数値になるべく近いものを候補として考えます。

4-612は、Aの座標値とかなり近いので、1つ目はこれだとすぐに分かります。
次の1点を絞り込みます。

A3-5は、-66とー97ですから、どちらもかなり遠いのでなし。
A3-6は、-18は近いですが、-68が遠いのでなし。
B3-20は、-2はやや近いですがー82が遠いのでなし。
B3-21は、-69が遠いのでなし。
4-611は、-44はまあまあ近いし、-19も近いのでこれかも?
4-613は、-17は近いけど、-56が遠いからなし。
よって、4-611と判断します。

今後は、こういった出題がないことを願いたいですね。

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